1963年の創業から、時計とジュエリーの専門店として商品・サービスを提供している株式会社ユーズカンパニー。同社では、「宝石広場」として渋谷や新宿、新橋に店舗を構えて、腕時計やジュエリーの販売・買取・修理などを行っています。
オンラインストアやアプリ、LINE・メール査定などのオンラインでの施策にも力を入れており、YouTubeで運営する「宝石広場チャンネル」は動画数が100本を超えるメディアに成長。ブランドの腕時計を独自の様々な切り口で紹介する動画を配信しています。
今回は、動画の企画から制作、運用を通して、クライアントと伴走しながらチャンネルの成長を支援してきたサムライトの担当者2人に詳しい話を聞きました。
目次
クライアントにキャラ付け!?社員の持ち味を活かした動画を100本以上配信
──「宝石広場チャンネル」のご支援は、2021年12月から始まったと聞きました。もともと、どんなご要望や課題があったのでしょうか?
岡野:YouTubeチャンネル自体はお持ちで、「顧客創出の新たなタッチポイントとして、YouTubeの運用を強化したい」というニーズがありました。
岸岡:当初は、スマホで時計を撮影したような簡易的な動画が何本かある状態でした。
岡野:それと、ユーズカンパニー様は都内に複数の店舗を構えていて、店頭販売のスタッフさんだけでなく、査定士さんや修理スタッフさんなどもいらっしゃるので、そうした人材を
YouTubeでも活かしたい、というご要望もありました。
──そういったご要望にどう応えていったのでしょうか。
岡野:「YouTubeの運用を強化したい」というご要望に対しては、ご支援以来、定量面のアプローチとして、週に1本は制作した動画を投稿していて、今では合計100本を超えています。
質の良い動画をコンスタントに投稿するために、今は私と岸岡のディレクター2名のほか、放送作家や動画編集者も入れて体制を組んでいるんです。
岸岡:ユーズカンパニー様の競合他社はここまで定期的に動画を上げてはいないので、定量面でひとつの差別化になっていると思います。
「人材を活かしたい」というご要望については、実際に社員の方々に動画に出演いただく形で制作しています。
最近は社員のエーシーさん、もりみさん、りんりんさんの3名にMCとして出ていただいていて、エーシーさんは豆知識を披露するキャラ、りんりんさんは毒舌キャラ、もりみさんは元気と笑顔が特徴のキャラ、とそれぞれの特徴を強調する〝キャラ立て〟をして視聴者の印象に残るようにしているんです。
──視聴者からしても、社員さんたちに親しみが湧きそうですね。
岡野:実際に、店舗に来店されるお客様から、社員さんに対して「動画見てるよ!」と声をかけられることが増えてきているみたいです。最近は毎月そういうことがあるそうなので、その数をもっと増やしていきたいですね。
8万回再生の人気企画も。ターゲットに刺さる企画を毎月考案
──チャンネルの運用支援は、毎月どんな流れで行っていますか?
岡野:まずユーズカンパニー様と翌々月分に投稿する動画の企画会議をして、企画が確定したら撮影し、動画を編集してから投稿しています。投稿後は、分析・改善をするサイクルで毎月運用しています。
岸岡:企画案は毎月10案出していて、そのうちの3、4案が採用される形ですね。
──これまでで特に高評だった企画はありますか?
岡野:ファッションディレクターの干場義雅さんに出ていただいた動画ですね。ファッション界隈で有名な方なので、「こんな方も呼べるんだ!」とユーズカンパニー様に喜んでいただけました。
岸岡:成果も出ていて、干場さんが「宝石広場」の店内を巡ってオススメの腕時計5本を厳選する前編は、約8万回再生されました。その腕時計5本に合うファッションをコーディネートした後編は、約4万回再生されています。
【有料級】イタリア人直伝!男の理想のスタイル4箇条に合う時計の選び方 | ロレックス オーデマ・ピゲ パテック フィリップ
──社員さんがメインで出る企画も好評だと聞きました。
岸岡:社員さんがこれまで私物として買った「時計遍歴」を紹介する動画も好評です。もともと、社員のりんりんさんと雑談していたときに、「私、半年ごとに腕時計を買い替えちゃうんですよね」という話を聞いて始まった企画なんです。
【プロの私物】その人の本質は時計遍歴から見えてくる!?好評企画第三弾!
岡野:あとは、「売上ランキング」の企画も人気です。「宝石広場」は扱っている腕時計の数もブランド数も多いことが強みなので、ブランドのアセットを活かした企画になっていると思います。
【売上ランキング】チューダー?オメガ?トレンド大解剖!売れたのはこれだ
岸岡:それと、ロレックスを絡めた企画や人生の最後に買いたい「上がり時計」の企画も反響が良かったですね。
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──ターゲットとしては、どんな層を意識して企画を考えているのでしょうか?
岸岡:腕時計が好きな顕在層がメインターゲットで、腕時計に興味があるくらいの潜在層がサブターゲットです。
ちょっと興味があるくらいの人からすると、動画の中で専門用語や略称が出てくると置いてけぼりになってしまうので、最近は補足を入れるように意識しています。例えば、腕時計には「リューズ」というツマミがあるんですが、いきなり「リューズが〜」と言われても何のことか分からないですから。
岡野:今後は、顕在層向けに人気のシリーズ企画を続けつつも、もっと潜在層向けに単発企画も動かしていけたらと思っています。
日々のアップデートで目指すは登録者数1万人!潜在層のさらなる獲得へ
──動画のクオリティーを高めるために、何か工夫していることはありますか?
岡野:常にユーザーファーストの動画を作るように意識していて、担当に入ってから動画のサムネイルを一新して編集の仕方も変えました。
岸岡:例えば、動画編集では視聴者にとって心地良い会話のテンポになるようにこだわっています。最近は撮影時にだいたいの進行内容は決めておきながらも、なるべく自由に会話をしていただくようにしているのですが、そうすると会話があっちに行ったりこっちに行ったりということが起こります。そういうときに、話の内容を分かりやすくまとめたり、長くなってしまった話は短くしたりカットしたりしているんです。
あと、さっき企画の話をした通り、コンテンツにエンタメ性を持たせる方向に舵を切ったり放送作家を入れたり、編集スタッフを入れ替えたりもしました。それから、撮影時に音声をより拾いやすくするために、ガンマイクからピンマイクに変えましたね。
──体制面からコンテンツの方向性、デザイン、撮影、編集まで多角的にアップデートしてきたんですね。
岡野:あと、撮影時の背景をグリーンバックに変えましたよね。
岸岡:そうそう。途中までは会議室の茶色の壁の前で撮っていたんですが、背景をグリーンバックにして合成できるようにしたんです。合成にすると、例えば「この腕時計は冬につけていただきたいですね」という話が出てきたとしたら、背景で雪を降らすこともできるんですよ。
岡野:結果、ユーズカンパニー様にも視聴者からも喜んでもらえました。あとは、毎日アナリティクスを見ているので、私と岸岡で日々、動画の改善点や新しいアイデアを出し合っています。
それと、YouTubeには「コミュニティ」機能もあるので、そこで視聴者に動画についてアンケートをとって参考にしているんです。
──今後は、ご支援の中でどんなことに力を入れていきたいですか?
岸岡:やはり、時計にちょっと興味を持ち始めた潜在層をもっと獲得していきたいですね。2024年中には、「宝石広場チャンネル」の登録者数1万人を目指したいです! そして個人的には、インフルエンサー企画をまたやりたいなと思っています。
岡野:目標は同じですが、あとは動画から公式LINEへの送客にも力を入れたいですね。公式LINEを友だちに追加すると、スタッフさんに直接チャットで商品についての問い合わせや在庫状況の確認などができます。実際に、視聴者からLINEで問い合わせが来ることもあるようなので、その数を増やしていきたいです。
ユーズカンパニー様からのコメント動画
サムライトの支援に関して、ユーズカンパニー様に動画でコメントをいただきました!ブランディングにおける課題やサムライトを選んだ理由・期待することなどをお話しいただきました。
サムライトのYouTubeチャンネル運用支援の詳細はこちら
https://somewrite.com/business/earned/youtube/
サムライトの動画マーケティング支援の詳細はこちら
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