2021年1月27~29日に開催されたオンライン展示会「IT & MARKETING EXPO 2021春」において、サムライトがYouTube運用をテーマにしたオンラインセミナーに登壇。
「熱量の高いコミュニティを生むYouTube活用! ファンに愛されるチャンネル運用の”成功の方程式”とは」というタイトルのもと、企業のマーケティング活動におけるコミュニティづくりの重要性や、YouTubeチャンネル運用を成功させるためのポイントをお伝えしました。
今回の記事では、本セミナーのレポートをお届けします。
<登壇者>
目次
なぜ今、コミュニティが重要なのか
数年前からマーケティングの大きなトレンドの一つに「コミュニティづくり」がありますが、コロナ禍の影響もあり、コミュニティ形成の重要性はますます高まっています。
今、コミュニティが重要とされる理由としては主に次の3つが挙げられます。
理由① 一過性のプロモーションから既存顧客のLTV向上重視へ
従来、売上を伸ばす施策としてキャンペーンを定期的に行うのが一般的でしたが、コロナ禍という非常事態において、こうした一過性の施策は実施しにくい状況が生まれました。
そこで、ブランドや企業を本当に応援し支えてくれる既存顧客との関係性を強化し、LTVを向上させる施策の重要性が高まっており、そのひとつとして、企業やユーザー間のつながりを生みエンゲージメントの向上につながるコミュニティが注目されています。
理由② 生活者の購買における意思決定要因の変化
オンラインに様々な情報やコンテンツが溢れる今、企業からのメッセージが生活者に届きづらくなっています。また、⽣活者は企業からのメッセージよりも、共通の興味関⼼や憧れを持つ⽣活者の発信を参考にして、モノを購⼊したりサービスを利用したりする傾向にあります。
理由③ ⾃社プロダクトに対するユーザーの声/レビューの重要性
次々と新しい商品やサービスがリリースされる現代において、選ばれるプロダクトを作るためにはユーザーの意見を反映していくことがカギであり、コミュニティ内で挙がるリアルな声が企業にとっての重要なヒントとなります。
このように、コミュニティの重要性が高まっている背景を踏まえ、北澤は「オンライン上で熱量の⾼いコミュニティの形成を得意とするのがSNSであり、中でも今後もっとも注目すべきなのがYouTube」と語ります。その理由として以下3つのYouTubeの特長を挙げました。
- 情報伝達力の高い動画という形でリアルな姿を伝えることで親近感が生まれやすい
- コメント機能やコミュニティ機能により活発な交流が生まれ、熱量が可視化される
- ライブ配信ではリアルタイムでインタラクティブなコミュニケーションが可能
こうした特長があるゆえに、YouTubeをうまく活用することで熱量の高いコミュニティを形成できるのです。
YouTubeに見られる最近のトレンド
YouTubeを活用すべき理由として、プラットフォーム自体が順調に成長しているという背景もあります。続いてYouTubeの直近のトレンドを見ていきます。
①アクティブユーザー数の増加
コロナ禍で家で過ごす時間が増え、「YouTubeを見る時間が増えた」と実感している方は多いことでしょう。実際、YouTubeのアクティブユーザー数は順調に増えており、国内では2020年9月に6,500万ユーザーを越え、LINEに次ぐ2番目に大きいプラットフォームになりました。
これまでは若年層が中心のプラットフォームでしたが、45歳以上の視聴者層が増えるなど年齢層のバランスも良くなっています。
(グラフ参照元:https://www.riskybrand.com/research/mindvoice_20200901/)
②有名人やタレントの参入
人気タレントや俳優、スポーツ選手など、多くの著名人がYouTubeにチャンネルを開設したことも2020年に見られた大きな動きの一つ。地上波では⾒せない素顔を見せたり、地上波では実施しづらい企画に取り組んむことで、チャンネル登録者数を伸ばす芸能人やタレントが目立ちました。チャンネル登録者100万人以上を抱えるチャンネルも多く誕生しました。
③企業チャンネルの増加
一方、マーケティング活動の一環としてYouTubeチャンネルを立ち上げる企業も増えています。登録者数を伸ばすのが難しいと言われることもある企業チャンネルですが、玩具メーカーや釣り具メーカー、清掃会社などさまざまな業種業界で登録者数10万人以上のチャンネルも出てきています。
ファンに愛されるチャンネル運用の成功の方程式
しかし、YouTubeチャンネルも動画も無数に存在する今、企業がYouTubeチャンネル運用を成功させ、マーケティング成果を得ることは決して容易ではありません。
「サムライトにも、企業様から『競合他社のチャンネルと差別化するにはどうするべきか?』『数あるチャンネルの中で見られるチャンネルにしたい!』『自社サービスや商品の魅力をYouTubeで伝えるにはどうすればいいか?』など、運用に関するお悩みが多く寄せられています」と語る菅野。
そこで紹介されたのが、サムライトが考える「ファンに愛されるチャンネル運用の成功の方程式」です。
- 戦略設計
- チャンネル(ブランド)の顔
- ユーザーニーズを捉えた企画/演出
この3つの要素を掛け合わせることで、成功の確率を高めることができると考えます。
3つの要素について詳しく説明していきます。
①戦略設計
まず、「なぜ、何のために」YouTubeというプラットフォームを活⽤するのかという目的を整理した上で、「誰に」「何を」「いつ」「どのように」伝えるかについて、しっかりと戦略設計を⾏い、PDCAを継続的に回すことがチャンネル運用の成功には不可欠です。サムライトではこれらに加えて、YouTube上での競合調査や、その中でのポジショニングも設計します。
非常に基本的なことですが、まずはこれらの要素を整理して戦略を設計し、そして着実に実行していくことが重要です。
”とりあえず””なんとなく”YouTubeチャンネルを立ち上げた企業では、この基本がすっかり抜け落ちてしまっているケースが多く見られます。チャンネル運用がうまくいっていないという場合には、まずはこの基本に戻り、一から組み立て直してみたほうがよいでしょう。
②チャンネル(ブランド)の顔
成長しているYouTubeチャンネルには多くの場合、チャンネル(ブランド)の“顔”となる存在がいます。企業やブランドは、どうしても堅苦しく無機質な存在に映ってしまい、視聴者との間に距離が生まれてしまがち。そこで、距離を縮めるためには顔となる存在を置くことが有効です。
”顔”となる存在は、ブランドを体現し、⾃⾝もブランドのファンとして熱量ある⾔葉で商品やサービスの魅⼒を伝えることができます。たとえば、菅野が例として挙げたのが、メンズファッションのECサイト、B.R.SHOP(ビーアールショップ)が運用するYouTubeチャンネル「B.R Channel Fashion College」。男性編集⻑と⼥性MCがアンバサダーとなって動画に出演し、メンズファッションに関するハウツーを届けています。
「Instagramで多くの方にフォローされている二人を起用していることが特徴。拡散力を持つ出演者を起用すれば、チャンネル登録者数は伸びる可能性が高い」と菅野は分析します。
③ユーザーニーズをとらえた企画・演出
ユーザーにとってYouTubeはコンテンツを楽しむための場所であり、決して企業の宣伝を見に来ているわけではありません。
そのため、企業はユーザーが見たいと思うコンテンツを提供する必要があります。その際のヒントとなるのが、Google社が発表している「YouTubeを視聴する5つの動機」です。(参考)
<YouTubeを視聴する5つの動機>
①身近な娯楽
好きな時に・好きな娯楽を・好きな場所で楽しめる。
「YouTubeにしかない新しい種類のエンタメを楽しみたい」
②暇を豊かに
暇のつぶしではなく、豊かな暇時間を。
「何かしら興味・関心のあるものを見つけて、暇な時間も楽しみたい」
③プチ挑戦
自分から歩み寄れる気軽な習い事。
「知識・技術を身につけることを楽しみ、可能性を広げたい」
④「好き」がある
自分が好きなことが必ず探せる。
「時代や場所の制約を超えて好きなもの・人にとことん浸りたい」
⑤真実の追求
公共性や関係者の利害に左右されないリアルな情報を得たい。
「様々な視点を収集し、物事の本質を知りたい」
こうした5つの動機を理解した上で、自社が発信すべき情報資産がどの動機・ニーズに応えることができるのかをまず考えてみましょう。
さらに、企業やブランドが伝えたいことをそのままコンテンツにするのではなく、そのチャンネルや動画を届けたいターゲットの興味関心やニーズを捉えた有益な情報に変換し、コンテンツに落とし込む企画や演出がカギとなります。
“成功の方程式”を満たすサムライトのYouTube運用支援サービス
サムライトでは以上の“成功の方程式”を実現する「アンバサダー×放送作家YouTubeコラボレーションサービス」を提供しています。
本サービスでは、コンテンツマーケティングやYouTube運用の支援実績を持つサムライトが、影響⼒のあるアンバサダーおよび企画⼒のある放送作家と⼀緒にコンテンツを制作することで、”成功の方程式”の3つの要素を満たし、新たなファンの獲得や既存のファンとの関係強化を目指します。
①支援実績豊富なサムライトの初期戦略&運用改善ノウハウ
国内400社以上のコンテンツマーケティングをご支援してきたサムライトが、その知見をもとに綿密な戦略設計を行い、実運用から分析・改善までトータルで支援します。
②インフルエンサーをブランドアンバサダーとしてチャンネルの”顔”に
サムライトが運営するブランドアンバサダー型インフルエンサーマッチングサービス「SAME」の仕組みを活用し、YouTubeチャンネルのコンセプトやブランドのミッション・ビジョンに適したインフルエンサーをアンバサダーとして起用。ブランドの一番の理解者・体現者として、熱量を持って商品やサービスの魅力をユーザーに届けます。
③企画・構成のプロである放送作家が企画を担当
企業側が伝えたい情報を、ユーザーが見たくなるコンテンツに変換するために、数々のテレビ番組やラジオ番組の構成を⼿掛けてきた、企画のプロである放送作家をアサイン。アンバサダーのキャラクターを生かしたオリジナルの企画を考案します。
「アンバサダーとして同じインフルエンサーを継続的に起用することで、一過性の施策にならず、ファンとの関係強化が可能になる。また、企画のプロである放送作家が企画・構成を手掛けることで、⾃社の特性とアンバサダーの特性の両方を活かし、YouTubeユーザーに興味を持ってもらえる『⾒られるコンテンツ』を継続的に配信することができる」と北澤は本サービスの特徴を紹介しました。
「アンバサダー×放送作家YouTubeコラボレーションサービス」
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戦略的にチャンネルを運用して確実にマーケティング成果を
YouTubeはオンラインでのコミュニティ形成に有効である一方で、毎日無数の動画が投稿されている昨今は、ただチャンネルを立ち上げて動画を投稿してもユーザーの目に触れることさえ難しいのが現実です。
そのため、目標とするマーケティング成果を得るためには、本セミナーでご紹介したようなポイントを押さえて、より戦略的にチャンネル運用に取り組む必要性が高まっています。
サムライトでは今回ご紹介した”成功の方程式”以外にも、YouTubeチャンネル運用を成功させる手がかりを掴むためにユーザーを対象とした調査なども実施し、より運用成果を高めるための研究に取り組んでいます。
【YouTubeチャンネル運用成果のカギを握る若年層ユーザーの4つの視聴動向<調査レポート>】
ダウンロードはこちら>>
これからYouTube活用に取り組む企業様も、現在運用中のチャンネルに課題を感じている企業様も、お困りごとがありましたらお気軽にサムライトにご相談ください、支援実績が豊富な専門チームが、YouTubeチャンネルの効果的な運用をしっかりとサポートさせていただきます。
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