<動画活用入門③>動画制作で失敗しないための6つのチェックポイント


こんにちは!サムライトの動画担当、菅野(かんの)です。

これまで2回にわたり、コンテンツマーケティングにおける動画活用の基本をお伝えしてきました。

<動画活用入門①>
動画の強みと弱みを知って”正しい”コンテンツマーケティングを目指そう

<動画活用入門②>
実写&アニメーションの特徴と制作のポイントを理解して適切に使い分けよう

シリーズ最終回となる本記事では、実際に動画制作に取り組む際によくある失敗やミスを防げるように、事前に押さえておくべきポイントをご紹介していきます。

動画制作はまとまった時間とコストがかかりますし、せっかく作るのであれば、トラブルなく、より良いものを目指していただきたいと思っていますので、これから動画活用を検討されている方はぜひご覧ください!

Check Point 1:「動画を制作すること」が目的になっていないか

「上司に動画を作れと言われた」
「流行っているからとりあえず作ってみたい」
といった理由で動画制作に取り組むケースもまだ少なくないようです。

しかし、動画はあくまでコンテンツや手段の一つであり、何かしらのマーケティング課題の解決や目標達成のために動画を活用する、という考え方が基本にあるべきです。

そもそも動画を活用する目的が明確になっていないと、例えばこんなことが起きてしまいます。

「あれもこれも詰め込もうとしてしまい、メッセージが不明瞭になる」
「判断軸がなくなるため、制作プロセスにおける様々な判断基準が担当者の好みに左右される」
「ダラダラとした動画になり、最後まで見てもらえず記憶にも残らない」 etc.

これでは決して質の高いコンテンツは生まれず、良質なコンテンツを通して長期的なファンになってもらうというコンテンツマーケティングのメリットを発揮できなくなってしまうため、動画の目的設定は非常に重要です。

目的設定が難しいと思ったら、その段階からぜひサムライトのような支援会社にご相談ください。マーケティング課題やゴールに基づいて、その動画コンテンツで何を達成したいのかを一緒に整理していきましょう。

Check Point 2:動画のターゲットは明確か

「動画の目的」と紐づきますが、その動画のメインターゲットをしっかり定めておくことも大切です。

例えば同じ性年代でも、商品の既存ユーザーと、まだ商品を知らない人では情報ニーズが異なると考えられるため、視聴したい動画も異なってくるはずです。

貴重なマーケティング予算を投資するわけですから、「できるだけ幅広い人に届けたい」「いろんな効果を期待したい」という気持ちも理解できますが、ターゲット層を広げるほど視聴者の想定インサイトが多様化し、それに応えるために動画のコンセプトやメッセージがどんどんブレていき、結局何を伝えたいのか分からない動画になってしまいます。

「誰のどんなニーズ・課題に応える動画なのか」を明確にし、その層に確実に届くコンテンツ企画を考えることが重要です。

Check Point 3:制作内容について社内の合意が取れているか

動画の目的やターゲット等が定まり、動画コンテンツの企画が固まったら、その時点で必ず上司等の責任者を中心に社内の合意をとっておきましょう。

動画制作では、撮影・編集やアニメーション作成など、他のコンテンツより手間も時間もかかるため、後戻りが特に難しいという性質があります。「動画の形になってから上司に見せたい」と思われるかもしれませんが、ある程度進行したあとに大きく変更することはほぼ不可能です。

もし方針転換しようとすると、企画段階からすべてやり直しとなるため、時間はもちろんコストも倍以上にかかる可能性があり、希望納期に間に合わせることもできなくなりますので、企画段階から確認プロセスを入れておくことをオススメしています。

また広報部門による確認が必要な場合は、出演者のセリフや商品の見せ方についても事前に承諾をとっておいた方が安心です。広報部門は、マーケティング部門とは異なる視点で制作物をチェックしますので、思わぬ指摘が入る可能性もあります。

私の経験では、このポイントを押さえておくと制作がスムーズに進むケースが大半です。

Check Point 4:撮影時に決定権者が立ち会えるか

撮影現場では、商品の見せ方や出演者の見え方などについて、カットごとに企業様にご意見や”OK”をいただくことになります。

ご担当者がその場で確実に判断でき、後ほど方針変更が起こらないという確信があれば問題ありませんが、そうでない場合は、決定権者の方に立ち会っていただくことを推奨しています。

もし撮影現場で的確な判断ができず、編集段階になって「この見せ方はNG」「もっとこうしたい」等のご指摘をいただいても、撮影素材が他になければ差し替えはほぼ不可能です。

コストをかけて改めて撮影を行うこと自体は可能ですが、納期に間に合わなくなり、同じ出演者を改めて起用できる保証もありません。一度の撮影で確実に必要なカットを撮れるよう、決裁者の方のスケジュールも考慮した上で撮影日の日程調整を行うと良いでしょう。

Check Point 5:自社と制作パートナーの役割分担が適切か

動画内のブランドや商品に関する部分については企業様側の知見や判断が頼りですので、商品やロゴの見え方等に関しては、自社の方針に基づいて制作パートナーにご指示いただき、要所要所でご確認いただくことが必要になります。

その一方で、動画の企画や演出については、動画のプロである制作パートナーに任せていただくことをオススメします。

動画制作には、まとまった予算を投資しますし、特に初めての場合は色々不安を感じて、すべてをコントロールしたくなるかもしれません。しかし動画としてのより良い見せ方、配信場所やトレンドを踏まえた最適な演出方法などは、制作パートナーがよく理解しています。

商品を知らないからこそ、新しい気づきをもたらすこともありますので、パートナーを信頼して、プロフェッショナル同士で一緒に良い動画を作っていくという考えで取り組んでいただけると嬉しいです。

Check Point 6:想定するコンテンツ活用法に見合った契約条件になっているか

一過性の広告施策と異なり、コンテンツマーケティングでは各種コンテンツを長期的に活用していくことが基本となります。そのため、出演者やナレーター、BGM、映像素材などを利用する場合は、使用契約期間を事前によく確認しましょう。

特に出演者やナレーターは1年などの制限がつく場合が多いため、「ずっと使うはずだったのに使えなくなった!」「毎年使用料が発生することをあとで知った!」といった状況が起こりがちです。

長期使用したい場合はアサイン段階でその点を考慮することが、後々のトラブルを防ぐために重要です。

 
 

ポイントをしっかり押さえて安定した動画運用を目指そう

最近、動画やYouTubeへの関心がさらに高まり、サムライトに動画活用に関するご相談をいただく件数も急増しています。読者の皆さまの中にも、これから動画を活用してみたいと考えている方が多いかもしれません。

先述しましたが、動画制作は他のコンテンツよりも特に手間がかかり、様々なプロセスを経てやっとひとつの動画が完成するため、慣れていないとミスやトラブルが起こりやすいという面があるのも事実です。

せっかく苦労して企画を考えたのに、いざ制作進行に入るとトラブルに見舞われ、想定していたタイミングで配信できなくなった、などという事態に陥らないためにも、今回ご紹介したように、制作前の段階から重要なポイントをきちんと押さえて着実に進めていくことが非常に大切です。

サムライトでは動画担当チームがしっかりサポートし、初めて動画活用に取り組まれる場合でもより良い運用の実現を目指して並走して参りますので、ぜひお気軽にご相談いただけましたら嬉しく思います!

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ABOUTこの記事をかいた人

菅野 審也

前職では動画マーケティング企業のプロデューサーとして400件以上の動画制作に携わる。旅行で訪れて以来、奄美大島の美しい海とおいしい食べ物に惚れ込み、念願叶って2020年7月に奄美大島に移住。現在はサムライト奄美大島支社で動画コンテンツのディレクションや商品開発を担当。