まだまだ拡大中?!インフルエンサーマーケティング市場の最新動向まとめ2019


国内外で依然として注目が集まっているインフルエンサーマーケティング。先月は、今後の市場規模に関する予測値も発表されましたが、この勢いは一体いつまで続くのでしょうか…?

そこで今回は、インフルエンサーマーケティング市場の最新動向を明らかにすべく、国内外の様々な情報を集めてみました。今、そしてこれからの市場の理解にお役立てください!
 

2018年の市場規模は219億円と推定。2028年には933億円と予測

株式会社デジタルインファクトが発表したレポートでは、YouTubeやInstagramなど各チャネルにおいてインフルエンサーが増加し、TikTokやライブ配信サービスなどの新しいチャネルの台頭の兆しも見られた2018年のインフルエンサーマーケティング市場規模を219億円と推定。チャネル別の内訳は、YouTubeが全体の39%、Instagramが27%、ブログ・Twitter23%、その他11%と推測されています。

さらに、インフルエンサーの数は引き続き増加傾向が見られ、マーケティング活動におけるインフルエンサーの活用は、広告主の企業規模を問わず、今後も広がりが期待されるとのことです。今後は、より効率的かつ効果的なインフルエンサーマーケティングを実現させる新技術やプラットフォームの登場、ひいては広告主企業とユーザー間の有力なコミュニケーション手法としてさらに洗練化されることにより、インフルエンサーマーケティングの需要はさらに拡大し、2023年には500億円を突破。2028年には933億円規模に達すると予想されています。

参考:
インフルエンサーマーケティングの市場規模、2018年は219億円と推定、2028年には933億円に
 

2018年、Instagram上のスポンサード投稿数が倍増。エンゲージメント数は約3倍に

インフルエンサーマーケティングを手がけるbuzzoole社の調査レポートによると、英語圏のInstagram上で「#ad」「#sponsored」「#sp」のいずれかのハッシュタグが付けられたスポンサード投稿の数について、前年比で42%の増加が見られたそうです。

具体的には、2017年に1,516,349件だったスポンサード投稿が、2018年には2.621.741件まで増加。またエンゲージメント数を見ると、2017年で約10億件だったのが、2018年は約29億件と、3倍近くまで増えたことが明らかとなっています。

なお、スポンサード投稿が多い業界としては、ファッション、ビューティ、食品&飲料の3つで、全体の6割を占めているとのことです。

参考:
Global use of #ad in 2018
 

SHISEIDO、米市場でのインフルエンサーマーケティング予算を1.5倍以上に

インフルエンサーマーケティングプラットフォームを提供するMediakix社が、マーケティング担当者を対象に実施した調査によると、65%の人が2019年にインフルエンサーマーケティングの予算を増やすと回答しています。

そんな中、米SHISEIDOは、20~30代女性の認知獲得にはインフルエンサーマーケティングが有効だとして、2019年にその予算を前年度から50%以上増やすことも明らかになっています。

今年2月から展開しているキャンペーンでは、ビューティ系エディター出身で23万以上のフォロワーを抱えるインスタグラマーとアンバサダー契約を結び、Instagramやオンラインメディアなどに出稿。また10名ほどのインフルエンサーを起用して、毎月さまざまなSNSで投稿を展開したところ、2月中旬までで38%以上という高いエンゲージメント率を記録したとのことです。

参考:
Influencer Marketing 2019: Key Statistics From Our Influencer Marketing Survey
Shiseido is increasing its influencer marketing spending by 50% in 2019
 

Instagram、インフルエンサーによる投稿の広告利用をテスト中

Marketing Landの記事は、インフルエンサーによるスポンサード投稿を、企業が広告として配信できるという新しい広告フォーマットをInstagramがテスト中であると報じています。一部の企業を対象に昨年からテストが行われており、参加企業からは概ね良い評価を得ているようで、2019年中には広く公開することを目指しているとのことです。

従来、インフルエンサーが商品などを紹介しても、そのフォロワーにしかその投稿を届けることができませんでしたが、広告配信が実現すると、フォロワー以外にも広くリーチすることが可能になります。

参考:
Expect more Instagram branded content ad opportunities in 2019
 

インフルエンサーの次なる活躍の場はAmazon…かも?!

「Amazonインフルエンサープログラム」をご存じでしょうか? YouTubeやInstagramなどのSNSで活躍する一部のインフルエンサーを対象にAmazon内に特設ページを作り、そこで商品を紹介することによって生じた売上の一部をインフルエンサーに還元するという、一種のアフィリエイトプログラムです。スタートしたのは2017年ですが、日本市場は対象外ということもあり、その存在はこれまであまり注目されてきませんでした。

しかしこの2月、Amazonは同プログラムの対象を、数千人規模のフォロワーを抱えるマイクロインフルエンサーにまで拡大したため、にわかに話題になっています。2017年当時よりもインフルエンサーの影響力は明らかに高くなっており、ある程度の収益が見込めるようであれば、参加するインフルエンサーも増えていくかもしれません。
まだ日本市場への展開については不明ですが、今後の動向に注目です。

参考:
Introducing Amazon Influencer Program
 

最新動向は常にキャッチアップを!

インフルエンサーマーケティング市場はまだまだ拡大することが予想されます。市場の成長に伴い、その手法や活用シーンも多様化しているため、今回ご紹介したような最新情報には常にアンテナを張っておくことが大切です。

しかし、様々な選択肢があるからこそ、いざインフルエンサーマーケティングに取り組もうと思った時に、どうすればよいのか判断が難しいと感じている方も多いかもしれません。

また前述のMediakix社の調査の他の設問では、インフルエンサーマーケティングにおけるもっとも大きな課題として、78%の回答者が「ROIの測定と向上」を挙げていたように、単に”流行っているから”ではなく、きちんと成果を上げることが求められていることも事実です。

サムライトでは、国内外の最新動向も踏まえながら、効果にこだわったインフルエンサーマーケティング支援を提供しております。インフルエンサーを起用したマーケティング施策に興味をお持ちでしたら、お気軽にご相談ください。