話題の『Instagram Story』とは? 後編:担当者必見!導入・活用のポイント


前編ではInstagram Storyを解説し、現状と今後の動きも分析してみました。

後編ではInstagram Storyを具体的に活用したい担当者の方のために、サムライトのエンゲージメントプランニング部の部長である山下に活用方法をインタビューしました。

●執筆者プロフィール
ジョーダン・コルストン
広告代理店出身の社会人4年目。アプリ領域の強い代理店から外資系コンサルティング企業に転籍し、オンライン教育事業部の0→1を経験。また、海外メディア企業の日本オペレーションの最高責任者も含めて、フリーランスを応援するWeb媒体のライターとして活動。現在、SEOコンサルティングに加え、商品開発や海外リサーチなど、数多くのことを実施中。

Instagram Story活用のポイントとは?

【Q1】Instagramを活用しているのに、なぜInstagram Storyを活用すべきですか。

(山下郷平)まず、InstagramはStory機能も含めて、ライブ動画配信や通常の投稿などはあります。直近のデータから見ると、Story機能を活用した投稿のエンゲージメントが高くて、ユーザーにも評価されています。

また、今後、Instagram StoryにShopping機能も実装されます。現状でも、アンケートやQ&Aなど、Story機能を通して、ユーザーの興味を引き出せる方法は山ほどあります。そのため、Instagram社がStory機能にかなり力を入れるように見えます。

企業のマーケティング活動に直結するStory機能の使い方はさまざまですが、間違いなくやったほうがいいです。

【Q2】Instagram Storyを活用すると、どんな効果に期待できますか。

企業が伝えたい情報を伝えられること。

というのは、ユーザーの獲得はそうですが、Story機能の主な手段は動画であるため、すでにユーザーにエンゲージメントしやすいフォーマットです。通常のフィードにも動画を投稿できるものの、自動再生にもかかわらず、音がオフになっていて、最後まで見てもらえないケースがほとんどです。

Instagram Storyでは、各企業のStoryが並んでいて、自らアクションを起こさないと見られないコンテンツです。UXを最適化しているため、音も自動再生されていて、最後まで見てもらうことが多いです。

【Q3】どんな業界がInstagram Storyに適していますか。

国ごとの市場を問わず、もっともInstagramを使っているのが女性です。そのため、Instagram Storyの鉄板は女性が使用している商材です。コスメだったり、ファッションだったり、アパレルだったりとか。

一方、日本市場のInstagramに関連するデータが興味深いです。アメリカであれば、30代と40代が中心ですが、日本の場合は20代ですね。男性のユーザーも伸びているため、必ずしも女性が興味を持っている業界に絞る必要はないです。

今後、日本ならでのInstagramマーケティングが出てくるのではないかと思います。

【Q4】】Instagram StoryのStoryを作成するときのポイントを教えてください。

最低限、Story機能を理解しないといけないですが、Storyのいちばんいいところは、アップロードしてから24時間後に削除されること。PDCAを回すのは重要だと思っていて、「どうかな?」というコンテンツを投稿して、ユーザーの反応が見られます。

24時間の制限を使うと、どんどんコンテンツをアップロードしたり、キャンペーンを分析したりできます。テストマーケティングにとって、ふさわしい手段です。

また、ユーザーとの距離が近いプラットフォームであるため、企業の裏側を配信するのは、Instagram Storyの自然な使い方です。「こういうのを知りたいんだ」「こういうことをやってるんだ」などを感じさせて、距離感を詰められます。近い距離感が取れるような、マス向けではないマーケティング手法です。

【Q5】Instagram Storyを導入してから、第一歩を教えてください。

ユーザーとのエンゲージメントを高めるようなコンテンツをベースにして、Storyを活用した限定のキャンペーンを実施するといいかもしれません。また、最近リリースされたIGTVとかき合わせて、Instagram Storyで動画を見はじめて、クリックしたらIGTVの長いバージョンを見てもらえるとか。

Instagram Storyで完結させず、Instagram内の機能を合わせてキャンペーンを行うほうが、おもしろいことができると思います。

【BONUS】Instagram StoryにShopping機能を導入したら、プラットフォームがどう変わりますか。

あくまで私の見解ですが、たとえば、東京ガールズコレクションを見に来ている生活者がその場で商品を購入できました。そのようなイベントをベースにしつつ、Story機能のライブ動画配信とShopping機能をかき合わせると、新しい体験を提供できるのではないかと思います。Instagramならでのユーザーとの近い距離感を使い、その場で買えるようなショッピング体験を実現できると思います。

まとめ

入れ替わが激しいInstagramの海外トレンドを知るのであれば常に情報をアップデートして行く必要があります。その力になるのが、サムライト株式会社と私の望みです。

今回は話題になっているInstagram Storyを解説し、現状と今後の動きも分析してみました。少しでもお役に立てたでしょうか?

今後もサムライトのコルストンとして、海外のトレンドをどんどん発信していきますので、よろしくお願いします。


ABOUTこの記事をかいた人

金澤 ジョーダン

広告代理店出身の社会人5年目。アプリ領域の強い代理店から外資系コンサルティング企業に転籍し、オンライン教育事業部の0→1を経験。また、海外メディア企業の日本オペレーションの最高責任者も含めて、フリーランスを応援するWeb媒体のライターとして活動。現在、ビジネスデベロップメントに加え、商品開発や海外リサーチなど、数多くのことを実施中。