2018年はIT業界でも様々なニュースがありましたが、特にSEOやメディアの担当者であれば、特にGoogleの3月と8月にあったコアアルゴリズムをアップデートが記憶に新しいかと思います。
今回はそれらアップデートによって順位はどのように変わったのか、また今後メディアを運営する上で何に気をつけるべきなのかをまとめてみました!
アルゴリズムの変化
特に8月のアップデートは2012年の過剰なSEO対策を施したウェブサイトを検索順位から著しく下げる等のアップデートを施した、いわゆるペンギンアップデート以来衝撃だったようです。
米国のSEO会社のSEMRush社が発表したデータによると8月1日を境に突然アクセス数が増えたサイトもあれば、消滅したサイトがそれぞれ30%存在していたとのこと。なぜこのようなことが起きたのでしょうか。
評価されたのは以下の項目と言われています。
・クエリと関連性があるか
・エンゲージメントの数値
・リンク先の質と量
・Webページの質
参考:
https://www.web-planners.net/blog/archives/000305.html
https://www.mariehaynes.com/the-august-1-2018-google-update-strongly-affected-ymyl-sites/
クエリと関連性があるか
クエリとは「ユーザーが検索したキーワード」のことです。
クエリと関連性のあるというのは、そのページが検索したワードのジャンルと関連性のあるページであるか、といういうことを表しています。
つまり、検索ワードをたくさん含んでいるから検索結果の上位に出てくるのではなく、そのWebページそのものが、検索ワードのジャンルと関連しているのか?ということが評価の対象であるということ。
ブロガーの専門性や、それまでのコンテンツも、ページの評価に繋がるということになります。
エンゲージメントの数値
エンゲージメントとは、ユーザーがどれだけそのコンテンツに魅力を感じているのかをはかる指標です。ウェブサイトであればサイトを訪問した回数や滞在時間、直帰率などです。
これらを伸ばすには、検索ワードを含むだけではなく、適切な画像や図を使用して、読み応えのある内容を発信する必要があります。
また、無理に検索ワードを多く含ませるのではなく、思わず最後まで読んでしまった!と訪れた人が思ってしまうような、熱量の高さがあっても良いかもしれません。
つまり、エンゲージメントを高めるには以下の点が重要になってくるということです。
・記事そのものの設計の質の高さ
・検索ワードを十分に含んでいること
・「思わず最後まで読んで」滞在時間が長くなるような熱量の高いコンテンツ
ユーザーファーストを掲げているGoogleから見たら、ついうっかり読んでしまったとユーザーに思わせたサイトが評価の対象に当てはまるのでしょう。
リンク先の質と量
そのサイトが検索ユーザーにとって有益なものかを図るものとして、リンク先のサイトの質とリンクの量があります。
サイトそのものが良くても、リンク先のサイトが信ぴょう性に欠ける…それはユーザーファーストのGoogleの信条に当てはまらないのは確かでしょう。より人気のサイトであればある程、評価されるようです。
Webページの質
上記でも一度書きましたが、コンテンツそのものが検索ワードを含んでおり、なおかつ熱量が高いものであっても、Webページの質がその検索ワードに関連しているものでなかったら、評価されるWebページとは言えません。
もしも、Webページのコンテンツのジャンルがバラバラだった場合、関連しないコンテンツは削除し、新たなコンテンツを追加することをおすすめします。
また、もしも検索ワードに関連しているコンテンツであっても、多くの検索ユーザーが求めている内容を満たしていなかったら、それは質の高いコンテンツとは言えません。
例えばABCDEまでが多くの人に求められているコンテンツなのであれば、ACDだけのコンテンツは、例え方向性が揃っていたとしていても内容として不十分です。
そのためコンテンツの細かい内容設計がコアアルゴリズムのアップデート以前より、より重要になってきたということでしょう。
参考:
https://seoer.work/seo-for-latter-half-of-2018/
https://webmaster-ja.googleblog.com/2018/03/rolling-out-mobile-first-indexing.html
まとめ
・魅力のあるコンテンツとは「定期的なコンテンツ数の担保×方向性が揃った質の高いコンテンツ」である
・ユーザーの信頼に繋がるように、リンクなどの情報源は信ぴょう性の低いものは使わない
オウンドメディアにおいてSEOを進める際には、上記2点をとくに意識すると良いでしょう。Googleは「ユーザーファースト」を掲げ、ユーザーに優れた検索体験を提供するためにアップデートを続けています。
したがって、オウンドメディアを活用したコンテンツSEOを進める際には、技術的な対策以上に「ユーザーを一番に考えたコンテンツ」を発信することが成果につながるカギとなります。いかに真摯に、誠実にユーザーと向き合うかが、今後さらに重要といえるでしょう。