2018年総振り返り!SEO関連でおきたビッグニュースまとめ


2018年が終わり、30年続いた平成も幕を閉じようとしています。例年よりも多くの出来事があったように感じた一年でしたが、SEO界隈も例に漏れず様々なことがありました。

そこで今回は、そんな激動の2018年のSEO関連のトピックを前半(1月〜6月)と後半(7月〜12月)で分けて書いてみました!

「あ〜そんなこともあったなあ」と思いながら読んでみてくださいね。

前半(1月〜6月)

【2月】Googleがlighthouseと呼ばれるSEOチェックツールを公開

2月にGoogleはChromeの拡張機能の一つであるlighthouseと呼ばれるSEOチェックツールを公開しました。

デベロッパーが「暗礁に乗り上げないようにするため」に”Lighthouse(=灯台)”と名付けられたそうで、なんとも粋なネーミングですね。

新規のツールではなく、あくまで既存のChromeの拡張機能にSEO監査項目を追加した形ですが、本来ページのパフォーマンスやアクセシビリティ、PWA(Progressive Web Apps)の対応状況などを検証できたものだったそうです。

そこにあくまでSEOの項目が加わったのみとのこと。一部のユーザーからは「SEO監査を名乗るには明らかにチェック項目が不足している」との声も上がっています。Googleは今後機能の拡張、強化をしていきたいとのことです。

参考URL:
https://webmaster-ja.googleblog.com/2018/02/seo-audit-category-in-lighthouse.htm

【3月】MFI(Mobile First Index)の導入がついに開始

Googleは以前よりMFI、いわゆるモバイルファーストインデックスの導入を示唆していましたが、3月に入りついに正式に導入したと公表しました。

Googleを利用しているほとんどのユーザーがPCからではなく、モバイルからの検索がほとんどになり、そのためモバイル版のウェブサイトの人気度合いが検索順位での結果で反映されるようになりました。

つまり、従来は同じコンテンツのPC向けのWebページとモバイル向けの2つのウェブサイトがあった場合、PC向けのウェブサイトが評価の対象であったのに、MFIが本格的に導入されたことによりPC向けよりもモバイル向けのコンテンツが評価の対象に変わったということになります。

ただし、もしもPC向けもモバイル向けも同一のものである場合、何も問題がない、とGoogle自身が述べています。

問題はPC向けとモバイル向けのウェブサイトが違い、なおかつモバイル向けのコンテンツが薄い場合のみになります。

もしも、今この時点で上記に該当しているウェブサイトを運営している方がいたら、今すぐに強化、またはどちらかに統合してしまった方が良さそうです。

参考URL:
https://webtan.impress.co.jp/e/2016/11/08/24325
https://webmaster-ja.googleblog.com/2016/11/mobile-first-indexing.html

後半(7月〜12月)

【7月】SSL化していないWebページは「保護されていません」と表記される設定に

そもそもSSLとは、インターネット上での通信を暗号化する技術のことであり、これがなされていないと個人情報等が抜かれてしまう可能性があります。

Googleは、2年ほど前からChrome上で保護されていない一部のWebページについては「保護されていない通信」という通告をURL表示欄に表示していましたが、7月になりすべての保護されていないWebページに通告を出せるようになりました。

本来、保護されていたWebページを評価し、検索順位の上位に掲載する傾向がありましたが、この変化によってより一層その傾向は顕著になっていきそうです。

現在は、Chrome上で保護がなされている場合は保護をされている通知を出し、万が一保護されていないウェブサイトであった場合は赤字で「保護されていません」という表記がつきます。

また、GoogleはウェブサイトをHTTPSに移行または新たに構築しようとしているユーザーに対し、より簡単になるようにサポートを行っていくとのことです。

ただ、HTTPからHTTPSに移行したユーザーの中には移行が上手くいかず、どちらからも検索から見つからない、という事態に陥っているユーザーが多くいるようです。

移行の設定が間違っていることや不完全な状態であることが原因としてあげられるとのこと。移行の際は気をつけて移行したいですね。

参考URL:
https://webmaster-ja.googleblog.com/2018/07/marking-HTTP-as-not-secure.html

https://webmasters.googleblog.com/2018/01/using-page-speed-in-mobile-search.html

Googleは1月に極端に速度の遅いウェブサイトは順位を下げるとの通告を出し、7月に実際にアップデートを施しました。ただしモバイル向けのウェブサイトのみだけで、また事前での通告もあったため大きな変化変動はなかったそうです。

しかし、スピードといってもサーバーのレスポンスタイムなのか、はたまた「FCP(意味ある内容が最初に表示されたタイミング)」と「DCL(ページ情報構築の準備が整ったタイミング)」の速度なのか、特にどの指標で判断するかは言ってないため、もしも対策を施すなら全体的にするほかないでしょう。

参考URL:
https://developers.google.com/speed/docs/insights/about?hl=ja-JP#header

【8月】コアアルゴリズムアップデート

年に数回実施されるコアアルゴリズムアップデート。今回のアップデートも大きな順位変動をもたらしました。今回のアップデートにより、コンテンツそのものより、よりウェブサイトそのものが評価されるようになりました。

サイト全体が検索クエリに沿っているのかが評価対象になったことにより、よりクエリに沿ったユーザーファーストのウェブサイトを設計する必要が出てきました。

例えば、とある検索ユーザーが「冷蔵庫」と検索したとします。多くの検索ユーザー「冷蔵庫の歴史」について知るためではなく、冷蔵庫の「購入」に関する有益なサイトやメーカーを知るために検索したはずです。(そして私が実際に検索してみましたが、ものの見事に各メーカーの冷蔵庫の価格比較が最初に出てきました笑)

今回のアップデートによりなんと90%以上の訪問者が減ってしまったウェブサイトもあるそうで、今回のアップデートの影響の大きさ度合いを測ることができます。

ここで一度、そもそもユーザーにとって「いいウェブサイト」とはなんなのかをまとめて振り返ってみましょう。
・クエリとの関連性
・エンゲージメントと数値
・リンクの量と質

クエリとの関連性

そのコンテンツを書いた人に検索ワードに関連した分野の専門性はあるのか、それまでのコンテンツもその分野から外れていないかなど、その検索ワードがどのような場面で使われてきたのかがクエリとの関連性において重要になってきます。

そもそもクエリとは「ユーザーが検索したキーワード」のことであり、キーワードを文章中に多く含んでいれば評価されるという訳ではありません。あくまでそのワードがどのような文脈で使われてきたのか。またそれまでのコンテンツとの齟齬がないかなどが評価の対象になってきそうです。

エンゲージメントと数値

エンゲージメントとは端的にいってしまえば「ユーザーがどれだけそのコンテンツに対して愛着を持っているか測る指標」のことです。

ウェブサイトの場合、単純に滞在時間を長さだけではなく、直帰率や再度訪れる回数もエンゲージメントに含まれています。エンゲージメントをあげるには、ズバリ、コンテンツ更新の回数×文章量が鍵になってきます。

Googleは以前より極端に文字数が少ないコンテンツは評価を下げると公言しており、日本語なら大体少なくとも2000字程度のコンテンツは定期的に配信した方が良さそうです。

リンクの量と質

こちらもただ単純にリンク、被リンクの数が多いだけでは逆にブラックハットとみなされ評価を大きく下げる要因になってしまうこともあるようです。

そのリンク先は信用なるものなのか?専門性はあるのか?また自分のウェブサイトはリンクとして引用されるほど信憑性が高いものなのか?コンテンツ内のリンクは量はもちろん、質にも注意していく必要があります。

参考URL:
https://www.web-planners.net/blog/archives/000310.html

【9月】新しいSearch Consoleが正式版に格上げされた

Googleは新しいSearch Consoleのベータ版をすべてのユーザーに公開し、9月に正式版に格上げしたと同時に、いくつか新しい機能も追加しました。

新しい目玉機能の一つにURL検査ツールがあります。機能としては今公開しているウェブページがGoogleにどのように認識されているのかをライブテストすることができ、ユーザーから見て自分のウェブサイトがどのように見えるのかを確認する際はぴったりの機能ですね。

ただ、古いSearch Consoleのいくつかの機能はしばらくして廃止されてしまったようですので、これから利用する方はベータ版の機能か正式版の機能かをしっかり確認して利用した方が良さそうです。

参考URL:
 https://webmaster-ja.googleblog.com/2018/01/introducing-new-search-console.html

まとめ

いかがでしたでしょうか。起きたトピックの中でも特に大きな影響を与えたものを取り上げてみました。多くのことがあれど、一貫しているのはGoogleの「ユーザーファースト」の姿勢です。

いかにユーザーが知りたい情報を知ることができるか、いかにユーザーが快適に利用できるか、またそれをウェブサイトのライターたちがいかに自覚できるかが今回取り上げたトピックに共通したものであると思います。


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SOME MEDIA編集部

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