オウンドメディアフル活用!「LOCUS」が目指す動画マーケティングのカタチとは?


 

(写真上:瀧良太氏)動画マーケティング」という言葉を聞いたことがあるだろうか。ここ数年、スマートフォンなどの普及により、時間、場所、デバイスに縛られず、動画に触れる機会が増えている。そんな中、企業もCMやYouTube広告動画に配信するだけではなく、様々なシーンにおいて動画を利用し始めた。今回取材させていただくLOCUSは「動画マーケティング」を軸に事業を展開し、主にプロモーション動画制作、動画広告代理業を行っている。動画制作本数は年間約1000本にものぼるから驚きだ。中でも注目したい事柄が、オウンドメディアである「movieTIMES」を運営している点だ。LOCUSのオウンドメディア「movieTIMES」について、代表取締役である瀧良太氏にお話をうかがった。

▼ 最新の動画マーケティングが分かる!

「movieTIMES」読者登録ページ

http://somewrite.jp/media/movietimes

 

movieTIMESとは?

—それでは、「movieTIMES」の概要について教えてください。

はい。movieTIMESを一言でいうと、「動画マーケティングのニュースメディア」です。

コンテンツとしましては、動画マーケティングの国内外の成功事例、用途や効果の統計情報、動画マーケティング市場のニュースなどさまざまです。movieTIMESでは、それらの情報を動画のプロとして私たちの見解も含めて記事化して掲載しています。

—「movieTIMES」の目的について教えてください。

「movieTIMES」の最大の目的は「動画マーケティングを広げていく」ことです。

動画マーケティングについては、昨年頃から非常に注目を浴びていますが、多くの企業はまだ具体的な取組み方や、より効果の出る方法をご存じない場合が多いと思います。

そのような方たちに、「動画の持つ力」や「より効果的な活用方法」を知っていただくことはもちろん、動画マーケティングに積極的に取り組んでいただき、マーケティング課題の解決に役立てていただきたいと考えています。

そして、動画マーケティング市場が活性化することで、結果的に私たちのビジネスの拡大にも繋がっていけばと思っています。

「movieTIMES」流!記事のネタの仕入れ方

—「movieTIMES」では、どんな体制で運営しているのでしょうか。

3人体制で、週3本更新しています。国内情報担当・海外情報担当などの担当を分け、「movieTIMES」を専任でやっているメンバーもいます。直接的なマネタイズはしていないオウンドメディアですが、それくらい重要なメディアとして位置づけています。

—では、記事のネタはどのように仕入れているのでしょうか。

インターネット上での情報収集を中心に、国内国外問わず、常に様々な情報を仕入れています。社内に英語ができるスタッフがいるので、動画マーケティング先進国である米国のニュースやレポートなど最先端の情報も積極的に仕入れています。

また、当社では実際に動画制作をはじめとして、動画マーケティングのコンサルティング業務を行っているので、現場の最前線で営業が仕入れてきた情報やお客様からいただいた課題感などをヒントにネタ作りを行うこともあります。

そして、記事を作る際には、表面的な情報をそのままお届けするのではなく、

・その事例の裏側にある背景や意図は何なのか

・どのようなポイントで読者がその情報を活かすことが出来るか

この2つを特に意識して記事の執筆と編集を行っています。

オウンドメディアフル活用!

—営業現場のお客様の声も記事に活かされているということですね?

その通りです。

これは逆のケースもあって、営業現場でmovieTIMESの記事を引用して、「こういう成功事例は御社の動画マーケティングでも活かせますよね?」とか「動画を使うとこんな効果が得られますよ」というように、お客さんへの説得材料としても使っています。オウンドメディアフル活用ですね。

—「movieTIMES」の目標やKPIはありますか?

具体的な目標は引いていません。もう少し育んできてから作るのはアリかもしれませんが、まずは、価値のあるものを追求していくというところに重きを置いています。目的は「動画マーケティングを広げていくこと」なので、数値目標よりも、「長く続けて、かつ良質なコンテンツを提供する」ということが一番大切ですね。

ただ、「良質なコンテンツを提供できているのかどうか」を振り返るための指標として、「PV数」「いいね数」「メルマガ登録数」や「自社サイトへの問合せ数」はウォッチしています。

いま、ありがたいことに、営業にいけばいくほど「movieTIMESってLOCUSさんがやっているんですね!」という話になっています。

株式会社LOCUSというよりも、オウンドメディア「movieTIMES」を知っている。このパターンがよくあるんです。「あのメディア、LOCUSでやっているんだ!」みたいな。これは、編集部としても嬉しいですね。

お客さんの三分の一以上が読んでいる!

—メイン事業である動画制作事業に対する「movieTIMESの貢献度」はどれほどなのでしょうか。

当社では動画制作や動画広告に関する複数のサービスサイトを保有していますが、それらのサイトからメールやお電話で相談や依頼をいただくお客様のうち三分の一近くが「movieTIMES」を読んでくれていることがわかっています。例えば、「movieTIMES」の一番上にある広告を踏んでサイトに来ていただいたり、他の自社サイト上のリンクから一度「movieTMES」を訪れていた後、改めてサイトからお問い合わせをいただいたりもしています。

—これはかなりの成功事例だと思います。なぜこれだけ成功しているのでしょうか?

オウンドメディアの運用は、すぐには効果が出てきませんし、直接的な効果が見えにくいと思います。正直、当社でも立ち上げてからしばらくは非常に苦しい思いをして運用していました。それでも、動画マーケティングのように、市場が未成熟なサービスの場合、ユーザーはまず「調べるところから始めるはず」という仮説を信じ、そして、提供している情報の価値を信じて、人と予算を割いてサイトのリニューアルSEO対策編集方針の改善などを繰り返し重ねて継続してきたからこそ、今があると思っています。

今では動画マーケティングに関する記事が400本近く掲載された国内最大の動画マーケティング情報サイトになり、ネットで動画マーケティングに関する情報を調べようとすると、かなりの確率で「movieTIMES」に出会います。

また、こうして得た読者との接点をそこで終わらせないことも重要なポイントだと考えています。読者のニーズの顕在度合いやステータスに合わせて、自社で展開する10を超えるサービスサイトやFacebookページとも連携して最適な情報やソリューションを漏らさず提供することで、より深い顧客接点に繋げることができているのだと思います。

動画マーケティング市場は徐々にニーズが顕在化しつつあります。これからは、市場の「啓蒙」にとどまらず、実際に動画マーケティングに踏み出した企業が、より効果的に動画マーケティングに取り組むことが出来るように、もっと「使える」サイトへと進化させていきたいと思います。

—なるほど。非常に貴重なお話が聞けました!ありがとうございました。

終わりに

「movieTIMES」は、カテゴリ分けを非常に工夫されているなと感じました。
バズらせたい」「動画を効果的に使うノウハウ」など、顧客の目的に合わせたカテゴリから記事を探すことができる点は、参考になるのではないでしょうか。

実際に「バズらせたい」「動画を効果的に使うノウハウ」のカテゴリを見ると『YouTubeで8000万回再生の動画「FIRST KISS」―制作者が語る3つのヒット理由』という記事が見つかります。

この記事を読めば、どうやってバズるプロモーション動画が仕掛けられたのか、その裏側を知ることができます。探していた情報に辿り着きやすい、つまり
顧客のニーズに合わせたメディア運営が成功のカギと言えるのではないでしょうか。

(somewrite編集部)